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2005-01-12

三崎亜記『となり町戦争』

年末にふらりと立ち寄った大森の本屋さんで出会った一冊です.
三崎 亜記著: となり町戦争

ある日突然,となり町との戦争が始まった.
広報紙の人口統計の死亡者数にしか現れない戦争.
徐々に巻き込まれていく僕.
しかし,僕が戦争の現実を目の当たりにすることはない.
それでも,僕には戦争が確かに行われていると感じられる.
戦争は本当に行われているのだろうか?

『本物の戦争とテレビの中の戦争の間』を描いた小説です.
たぶん,テーマは反戦争なんだと思います(実は自信が無い…).
戦争のスケールを『となり町』レベルまで縮め,さらに,『自治体の事業としての戦争』,
『戦争のための予算』,『通勤通学を考慮した日中だけの戦闘』など,一見ナンセンスな設定をちりばめることで,『戦争の滑稽さ』が見事に強調されています.
しかも,これらの一見ナンセンスな設定と同様のことが現実の戦争でも行われていることに気がつくと,ちょっとした怖さも….

さわやかな装丁,軽い文体など,一見するとお気楽な小説に見えるかもしれません.
しかし,実際には非常にコアな内容だと思います.
こんな話を小説スバル新人賞に選んだ選考委員はすごいのかもしれません….
でも,ジャンルは何になるんでしょうね.

p.s. 上の文章は第2稿だったりします.書き終えた途端,まちがえて『戻る』ボタンを押してしまいました…

⇒ 三崎 亜記著: となり町戦争

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