Introduction

ブログ内検索

  • このサイトの記事を検索 by Google

おすすめの一冊!

無料ブログはココログ

« else 節のインデント | トップページ | *OBSOLETED* »

2009-11-14

スパコンとグリッド

昨夜から「事業仕分けで日の丸スパコンが落選か!?」という話が
話題になっているので、ちょっと支援しようかと思い立ちました。
# まぁ、時すでに遅しかもですが・・・


とりあえず第1回は小ネタです。


    -・-        -・-        -・-        -・-


たまに「グリッドじゃだめなの」という疑問を耳にすることがあります。
ふつうのスパコンは地理的にひとつの場所(計算機センターとか)に
多数の計算機を並べたものですが、グリッドというのはイントラネットや
インターネットで繋がった多数の計算機で分散処理しようという話ですね。

で、違いというと、均質性(スパコンは個々の計算機の性能のばらつきがあまりない
ので処理を分配しやすい)とか、信頼性(長時間連続で計算し続けても故障して
止まる確率が低い)とか、メモリバンド幅とか、まぁ、いろいろあるのですが、
一番の違いは計算機間の通信性能だと思います。多くのスパコンでは、
インターネット接続やオフィスの LAN みたいな低帯域/高遅延のネットワーク
ではなくて、InfiniBand などの(ほとんどスパコン専用の)広帯域/低遅延の
ネットワークを採用しています。具体的に言うと、ふつうのオフィスの LAN の帯域は
100Mbps~1Gbps くらいですが、InfiniBand だと 40Gbps とかになります
(ざっくり言って数十倍の通信速度がある)。まぁ、そのために一カ所にまとめて
設置しているというのもあるわけですが(なにしろ、ケーブルの長さ、つまり
ケーブルを電気信号が伝わる速度まで勘定に入れないといけない世界なのです)。

スパコンのランキングとして有名な Top500 ですが、その指標になっている
LINPACK というアプリケーションでは通信性能はあまり問題にならなかったりします
(だから LINPACK は実アプリ性能を反映していないとよく言われる)。しかし、
アプリケーションの中には実行時間の半分以上を通信に費やしているなんてモノも
あったりするのです。そんなアプリケーションをグリッドで動かそうとしても
ほとんど使い物になりません。

というわけで、解きたい問題によってはグリッドはとても強力なのですけど、
グリッドだけだといわゆるスパコンで解きたい問題の一部しか解けません。
まぁ、両方あると便利だけど、グリッドだけではスパコンの代替にならない
ということになります。

スパコンは必要!!

« else 節のインデント | トップページ | *OBSOLETED* »